ネット上で「日本一濃いラーメン」と称されるラーメン屋。愛知県安城市のはずれにある大岩亭は、ラーメン以外にもいろいろと「濃すぎる」お店でした。何が「濃すぎる」のか?というと…
大岩亭|「日本一濃い」と評判の豚骨ラーメン屋は、とにかくいろ色「濃すぎる」お店だった!何が濃すぎるのか?というと…
ある雨の降る週末、名古屋から東海道線を乗り継いで11時半頃に大岩亭に到着すると、すでに店の前はかなりの数のお客さんでごった返していました。駐車場には長野や奈良、兵庫など県外ナンバーの車がズラリ。「そこまでして食べに来る価値があるラーメンなのか…」と期待が高まります。
でも、やはり超人気店は一筋縄ではいきません。開店から30分弱しか経っていないのに、店員さんに「相当待つから覚悟しておいてね」と言われるくらいの混雑ぶり。来店から着席まで約90分、その後ラーメンの着丼までさらに30分。僕がラーメンを食べている時にはすでに夜の分までスープが売り切れてしまっていたので、特に休日はラーメン一杯のために相当覚悟しなければならないでしょう。

その大岩亭…2011年にオープンしたとのことなので、ちょうど今年で営業10年目。なのに、お店はたった10年しか経っていないとは思えないほどの年季を感じます。昭和○年から営業…という老舗飲食店に匹敵するほどの貫禄に「汚い」という口コミがあるのも事実。濃厚豚骨ラーメンのお店なので、臭いもなかなかです。とんねるずの「きたなシュラン」がまだ続いていたら、きっとこのお店は候補に上がっていたことでしょう。

店主が放つ「あーい!!」の奇声…店長のキャラもやっぱり「濃すぎる」…
大岩亭の店内には客席が全部で20席ほど。厨房では店主が1人で調理から皿洗いまでを担当し、フロアは女性店員が1人で注文とりや会計、お客さんの整理を行います。たった2人で大勢のお客さんを相手にするのですから、そりゃ時間かかりますわな。できるバイトさんが1人でもいれば、僕たちの待ち時間もだいぶ解消されるように思いますが…
さて、店内で待っていると、時折…
あーい!!
という、ブルース・リーさながらの奇声が聞こえてきます。何も知らずに来店された人は驚くと思いますが、これ、大将が麺の湯切りをする時に発する気合の声なんです。厨房の前では、スマホで動画に残そうと湯切りを待つ人多数(YouTubeでも見られます)。そんなお客さんに余裕で応える店長さんもサービス精神旺盛で好ましいのですが、やっぱりこの人のキャラも「濃すぎる」な…
「日本一濃い」と評判のメニュー・大岩ラーメン特鳥が一番人気。普通のラーメンも食べられるので、濃いのが苦手な人もご安心を…
そんな大岩亭で食べられるラーメンは、やはり「日本一濃い」と評判のメニュー「大岩ラーメン特鳥(お値段 税込1100円)」が一番人気。これにネギやのり、チャーシューとトッピングでバリエーションをつけられるのですが、それらも含めてほとんどのお客さんが「特鳥」を注文している様子です。
とはいえ、大岩亭では普通の豚骨ラーメンも食べられます。あっさり味かこってり味を選べる大岩ラーメンがお値段 850円。特鳥と同じように、トッピングでネギ、のり、チャーシューを選べます。濃いラーメンが苦手…という人は、まずあっさり味の豚骨ラーメンから始めるのがおすすめです。
ちなみに、大岩亭のラーメンを頼むと、カウンターにあるご飯が食べ放題(セルフサービスです)になります。特鳥を食べる方には、スープのお供にどうぞ。

のりチャーシューメン特鳥:鳥と豚骨の合体スープにレンゲが立つほど「濃すぎる」ラーメン。果たして、そのお味はいかに…
もちろん、この日の僕がオーダーしたのは圧倒的人気の大岩ラーメン特鳥。のりとチャーシューをトッピングして、お値段150円upの1250円…

丼の中央に、何やらどろっとしたものがありますよね。これ、豚骨の骨髄に鶏ガラを加えた超高粘度のスープ?です。この粘度、有名チェーン店・天下一品など目じゃありません。その粘度を証明するために…

レンゲを立たせてみました。お約束ですね。ちなみに僕、京都の有名こってりラーメン・麺屋極鶏ではレンゲを立たせられませんでした。スープが「濃すぎる」のは、これを見るだけで伝わりますよね。

それでは実食と参りましょう。まずはスープから…あえて高粘度のところをすくってみると、確かに鶏と豚の味は超濃厚です。でも、それ以上に「かえし」の量が多いのか、正直僕にとってはしょっぱいと感じました。

このスープが麺にしっかり絡んで…もう、スープの味しかしません。若者ならいざ知らず、おっさんにとっては美味いまずいを超越した存在。奈良県のまりお流ラーメンと同じように、修行僧となって黙々と食べ進めるモード全開でなんとか完食しました。
そのまりお流と大岩亭、どっちが濃いの?と気になる人もいるでしょう。でも、僕はあえて比較しません。まりお流は「日本一こってり」、大岩亭は「日本一濃い」。「こってり」と「濃い」の違いで両方日本一を名乗っていいのではないかと思います。
新幹線で行くなら三河安城乗り換えが便利!大岩亭へのアクセスは、最寄り駅のJR東海道線・東刈谷駅から徒歩11分
そんな大岩亭、最寄り駅は新幹線・三河安城駅から1つの東刈谷駅になります。僕と同じように新幹線で行くなら、名古屋ではなく三河安城駅乗り換えでのアクセスが便利です。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…

大岩亭 [star rate=\”3.0\”]
住所:愛知県安城市緑町1丁目16-9
営業時間:11:00-14:00、17:00-21:00(スープがなくなり次第終了)
定休日:月曜日
駐車場:あり
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)
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