戦後間もない1947年、1人の女性が大阪・難波に店を開き、インド人譲りのカレーの提供を始めました。そのカレーは「辛いけれど癖になる」と評判になり、数年後には店の前に行列ができるほどになったようです。それから70年以上経つ現在…
そのカレー屋は昔の味を守りつつ、法善寺横丁のそばでひっそりと営業を続けています。しかし、その味が後世に受け継がれ、現在大阪に6店舗(三番街店、堂島店、長堀店、アバンザ店、中之島フェスティバルプラザ店、淀屋橋店)、さらに兵庫(芦屋店)と東京(丸の内店)にも同じカレーを味わえる店が誕生しています…
インデアンカレー|大阪で創業73年、伝統の味を守り続けるカレーの名店…甘くて辛い不思議なルーに中毒者が続出!
そのお店・インデアンカレー(注:インディアンカレーではありません)の総本山ともいうべき南店は、今でも古風な佇まいを残すこじんまりとした店舗で営業を続けています。カウンター席が全部で15脚。一昔前のバーを連想させるウッディーな内装のお店を、現在2代目となるご夫婦が2人で切り盛りしています。
店舗ごとに違うインデアンカレーのメニュー、総本山の南店ではカレー一択の潔さ
実はインデアンカレーは、店舗ごとに注文できるメニューが違います。お店によりハヤシライスやピラフ、スパゲッティもいただけるのですが、総本山の南店のメニューはインデアンカレーただ1つ。こういう潔さ、僕は大好きです。
インデアンカレー南店のメニュー(値段は税込)
- インデアンカレー 780円
- ライス大盛り 50円
- ルー大盛り 200円
- ルーダブル 500円
- 卵入り 50円
- ピクルス大盛り 70円
- ビール 300円
- コーラ 200円
インデアンカレー:甘くて辛い不思議な味…戦後70年続く伝統のカレーに病みつきになる人続出
カウンターに腰掛けて注文を済ませると、まずは目の前にキャベツのピクルスが出されます…

甘酸っぱい味付けのこのピクルス、カレーを食べ進めるときの口休めとして重要な役割を果たします。そしてまもなく、本丸のカレーも目の前に運ばれます…

こちらはインデアンカレーのライス・ルー大盛り、卵入り(お値段 1080円)。他店のカレーとは違って、平皿に薄く盛られたライス全体を覆うようにカレールーがまんべんなくかけられています。インデアンカレーはこの盛り付けにかなりのこだわりを持っているようで、長く修行をした人でないと盛り付けをさせてもらえないのだとか…

では、実食!多彩なスパイスと野菜、果物を配合して作られたカレールーは、最初かなり甘口で、小さな子供でも食べられるんじゃないかと思うほど。でも、舌に乗せて数秒後、その甘さを凌駕するビリビリとした辛さが一気に口全体を支配します。
その辛さはまったく噂通りで、辛さに敏感な人はきっと最後まで食べられないんじゃ…と率直に思います。でもなぜか、ほとぼりが覚めるとまたスプーンに手を伸ばしたくなるんですよね。なんとも不思議な味です。

そして、あらかじめライス全体をにルーがかかっているので、どこから食べても最後まで一定のライスとルーの比率で食べられるのもありがたいです。お店によっては明らかにルーが少なくて、最後ライスだけで食べなきゃいけなくなることがありますから。この盛り付けに対するこだわりも、最初は「本当に意味あるのか?」と思いましたが、食べてみて納得ですね。このカレーに病みつきになる人続出なのもわかります。
ある意味、大阪のカレーの歴史はここから始まった…インデアンカレー南店へのアクセスは、最寄り駅の大阪メトロ・なんば駅から徒歩2分
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…

インデアンカレー南店 [star rate=\”4.5 \”]
住所:大阪府大阪市中央区難波1丁目5-20
電話番号:06-6211-7630
営業時間:11:00-19:45
定休日:水曜日
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)
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